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ADHDでもインフラエンジニアってなれる?【経験者が語るリアルな話】

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「ADHDの自分に、ミスが許されないインフラエンジニアなんて務まるわけがない…」

かつて僕も、そう思い込んでいました。注意散漫、忘れっぽい、ケアレスミスが多い。そんな特性を抱えながら、システムの根幹を支える仕事なんて、正直向いてないと感じていたんです。

でも、結論から言うと、その考えは間違いでした。ADHDの特性を持つ僕でも、インフラエンジニアとして十分にやっていけたし、むしろ特性を「武器」にできる場面さえあったんです。

大事なのは、根性で注意力を振り絞ることじゃありません。自分の特性に合った戦い方を選び、個人の注意力に頼らない「仕組み」を作ること。この記事では、僕が試行錯誤の末に見つけた、リアルな生存戦略をお話ししようと思います。

シバッタマンの紹介
シバッターマン
シバッターマン
  • シバッタマン
  • 精神障害者保健福祉手帳 保持者
  • npo法人発達障がい者を支援する会(チームシャイニー)
  • 40歳で会社を退職し就労移行支援へ
  • 氏名:柴田義彦
  • 退職代行&就労移行支援、ITの執筆
  • 妻と7歳の子供がいて住宅ローン・教育費に必死
  • うつ病で休職経験多数
  • 経歴・連絡先情報はプロフィールに表示

関連記事:【ADHDプログラマー】プログラミングが苦手で向いていない?アスペルガー(発達障害)

目次

ADHDは「武器」になる【元インフラエンジニアが語るリアルな生存戦略】

インフラエンジニア・ネットワークエンジニアとは?アスペルガー・ADHDとしてできた体験談

ADHDでもインフラエンジニアって、なれる?

「ADHDの自分に、ミスが許されないインフラエンジニアなんて務まるわけがない…」

かつて僕も、そう思い込んでいました。注意散漫、忘れっぽい、ケアレスミスが多い。そんな特性を抱えながら、システムの根幹を支える仕事なんて、正直向いてないと感じていたんです。

でも、結論から言うと、その考えは間違いでした。ADHDの特性を持つ僕でも、インフラエンジニアとして十分にやっていけたし、むしろ特性を「武器」にできる場面さえあったんです。

大事なのは、根性で注意力を振り絞ることじゃありません。自分の特性に合った戦い方を選び、個人の注意力に頼らない「仕組み」を作ること。この記事では、僕が試行錯誤の末に見つけた、リアルな生存戦略をお話ししようと思います。

「上流」と「下流」、どっちの沼にハマる?

インフラエンジニアの仕事って、実は「設計・構築」がメインのいわゆる上流工程と、「運用・保守」が中心の下流工程で、求められる能力が全然違います。

僕の場合、新しい技術を調べたり、課題解決のためにシステムをゼロから設計したりする上流工程は、まさに天職でした。知的好奇心が刺激されまくって、「過集中」のスイッチがバチっと入るんです。時間を忘れて没頭して、気づいたら誰も思いつかなかったような解決策をひらめいたり。

一方で、手順書通りに毎日同じ作業を繰り返す下流工程は、正直ちょっと苦手でした。単調な作業が続くと、どうしても集中力が切れて、うっかりミスをやらかしてしまう…。

もちろん、これは僕の例です。手順書やチェックリストに沿って正確に作業するのが得意な人なら、むしろ下流工程のほうが安定して力を発揮できるはず。もし今、インフラの仕事がつらいと感じているなら、それはあなたの能力不足じゃなくて、単に工程との相性が合っていないだけかもしれません

「あるある!」で分かる、ADHDとインフラ業務の相性

ここで、僕が現場で感じた「これ、ADHDの特性が活きる瞬間だ!」と思ったシーンと、「これはマジで気をつけないと…」と思ったシーンを少しだけ。

強みになる、こんな瞬間

障害対応って、まさに僕らの見せ場だと思ってます。

 複雑に絡み合った情報の中から「原因はこれじゃないか?」って仮説を立てて、ログの海を泳ぎながら証拠を探し当てる。あの感覚は、まるで難解な謎解きゲーム。最高に楽しいんですよね。

 CLIを叩いてる時間、ネットワーク図を眺めてる時間、ワクワクしませんか?

ちょっと注意が必要な、こんな場面

逆に怖いのが、口頭だけの指示で複雑な作業を任されたとき。「あれ、さっきなんて言ってたっけ…?」ってなりがちで。あとはやっぱり、夜勤やオンコール。

ただでさえ睡眠リズムが乱れやすい僕らにとって、不規則な生活はパフォーマンスに直結する死活問題でした。

無理して夜勤で消耗するくらいなら、日勤中心の社内SEや、自動化が進んだS-R-Eみたいなポジションを目指すのも、賢い選択だと思いますよ。(Google SRE)

睡眠だけは死守せよ!夜勤・オンコールとの付き合い方

成人ADHDは睡眠に課題を抱えやすい、なんて研究報告もあるくらいで、僕自身も本当に苦労しました。

だからこそ、個人の気合で乗り切るんじゃなくて、チーム全体で睡眠を守る仕組みが不可欠です。僕がいたチームでは、オンコールの当番回数に上限を設けたり、対応明けは必ず休養を取るルールを徹底したりしていました。

アラートの鳴らし方も大事です。本当に緊急なものだけが通知されるようにSLO(サービスレベル目標)ベースで見直すだけで、深夜に叩き起こされる回数は劇的に減ります。

 個人のセルフケアとしては、寝る前のスマホを我慢するとか、お風呂にゆっくり浸かるとか、地道なことの積み重ね。それでもつらければ、専門のお医者さんに相談するのをためらわないでくださいね。

僕を救った「自分を信じない」仕事術

「注意力に頼るからミスるんだ。なら、注意力がなくてもミスしない仕組みを作ればいい」

これが、僕が数々の失敗から学んだ結論です。

例えば、どんなに簡単な設定変更でも、必ず誰かにレビューしてもらう。障害が起きた時の対応手順は、誰が見ても分かるように「ランブック」として文書化しておく。

 深夜にアラートが鳴っても、そのランブックを見れば、焦らずに対応できる。そういう**「未来の自分を助ける仕組み」**を、ひたすら作っていきました。これ、GoogleのSREが提唱する文化そのものなんですよね。

「合理的配慮」という名の交渉カード

2024年4月から、会社が働きやすさのために配慮してくれる「合理的配慮」が義務化されました。これ、使わない手はありません。(Gov Online+1)

ただ「配慮してください」とお願いするんじゃなくて、「私の特性上、口頭指示だと抜け漏れやすいので、テキストでお願いできますか?

 その方がミスが減って、結果的にチームの品質向上にも繋がります」みたいに、具体的な提案とメリットをセットで伝えるのがコツ。僕もこれで、リスクの高い作業は必ずペア作業にしてもらうルールを勝ち取りました。

ADHDでインフラエンジニアにキャリアの選び方と、僕が歩んだ学習ロードマップ

ADHDでインフラエンジニアに向いてない場合の対処方法?

ADHDはインフラエンジニア(SE)に向いてないと感じるのは?

もし未経験からこの世界に飛び込むなら。僕のおすすめは、まずネットワークとLinuxの基礎を徹底的に固めること。CCNAやLPIC-1あたりは、エンジニアの共通言語みたいなものなので、取っておいて損はありません。

そこから、Ansibleみたいな自動化ツールを触って「手順をコード化する」感覚を掴み、AWSなどのクラウドサービスでシステム全体の設計を学ぶ。資格はゴールじゃなくて、知識を体系的に整理するためのペースメーカーとして使うのがおすすめです。

面接で話すべきは「弱み」より「自分のトリセツ」

接で、わざわざ自分の弱みを話す必要はありません。大事なのは、「自分はどういう環境やルールがあれば、最高のパフォーマンスを発揮できるか」という取扱説明書を、自分の言葉で伝えられることです。

「高リスクな作業は、手順書と相互レビューを徹底することで、品質を担保してきました。オンコールも、当番ルールが明確な環境でこそ、安定して力を発揮できます」

こんな風に伝えれば、自己管理能力の高さと、チームに貢献する意欲をアピールできますよね。

発達障害者としてインフラエンジニア・ネットワークエンジニアのIT企業

発達障害者としてのインフラ・ネットワークエンジニアは?IT企業

相談者

オンプレミスがメインのようだけどカスタマーエンジニアを募集しているね。大手企業の子会社です。

職種

カスタマーエンジニア(マルチベンダー対応・オンサイト保守エンジニア)

主な業務内容マルチベンダー環境での大型コンピュータシステム/ネットワークシステムの新規納入設置、障害時の復旧、増設やリプレース業務。また、お客様のQA対応
※テリトリー制で保守を行っているため、勤務地は各オフィス、サービスセンターとなります

スキル要件

カスタマーエンジニア、フィールドエンジニアのご経験またはネットワーク、サーバ、ストレージの保守サポート経験

引用元:CTCテクノジーの障害雇用(インフラ・ネットワークエンジニア)

シバッタマン

発達障害はコミュニケーションに問題があるところもあるけど障害者雇用なので募集はあります。

自分の特性を活かせばだれよりも知識を活かせると思います。

インフラエンジニアは技術の変化はとてもはやいけれどもチャレンジするのはよいかもしれませんね。

【ADHDインフラエンジニア】FAQ

ADHDだと“インフラ=向かない”ですか?

一律ではありません。工程・働き方・仕組み化で十分に戦えます。

監視の夜勤が厳しいです。

日勤中心の社内SEやクラウド運用に軸足を移したり、オンコール設計の見直し(当番分散・休養保障)を検討するのもよいでしょう。

何から勉強すればよいですか?

CCNA → LPIC-1 → Ansible/Zabbix → AWS SAA → Terraformの順で“仕組み化スキル”を積むと、注意力の個人差を道具で補える体制に近づきます。

まとめ:【ADHDインフラエンジニア】やネットワークエンジニアどう?ASDや発達障害

ADHDだからって、インフラエンジニアを諦める必要なんて、まったくありません。

大切なのは、自分の特性を呪うことじゃなく、自分の「トリセツ」を深く理解して、それに合った環境や働き方を選ぶこと。プロセスを味方につけ、仕組みを最大限に活用すれば、あなたの集中力や好奇心は、誰にも真似できない最強の武器になります。

この記事が、かつての僕と同じように悩んでいるあなたの、一歩踏み出すきっかけになれたら嬉しいです。

※本記事はキャリアに関する情報提供を目的としており、医学的な診断や治療に代わるものではありません。心身の不調については、必ず専門の医療機関にご相談ください。

参考・出典(本文内で各所に引用済)

  • インフラの工程・仕事内容・必要スキル(type転職エージェント) type転職エージェント
  • ADHDの基礎(NCNP) ncnp.go.jp
  • ADHD×睡眠の併存(学術レビュー/医療サイト) J-STAGE+1
  • 合理的配慮の法制(政府広報/内閣府)、職場配慮例(厚労省) Gov Online+2内閣府ホームページ+2
  • オンコール設計・SRE(Google SRE/PagerDuty) Google Cloud+1
  • 資格・学習ルート(CCNA/LPIC/AWS SAA/Network+改訂)・自動化/監視ツール(Ansible/Zabbix)
【ADHDインフラエンジニア】はどう?ASDや発達障害

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