僕は、社会人になってからインフラエンジニアとして多くのプロジェクトに携わり、CCIEという有数の資格を持ちました。
新しいプロジェクトを任されたり、海外に派遣されたりと、様々な経験をさせていただきました。
また、社内でAWSなどのクラウド技術に先進的に取り組み、社内セミナーを開くまでになりました。
ただ、コミュニケーションの課題から、うまくいかずにインフラエンジニアを断念せざるを得ませんでした。
発達障害のある人にとって、コミュニケーションは大きな壁になることがあります。
一方で、発達障害のある人を積極的に雇用しているIT企業も増えています。
インフラエンジニアやネットワークエンジニアの求人も多数あり、障害者雇用の対象にもなっています。
発達障害のある人には、論理的思考力や集中力、創造性など、エンジニアに求められる能力が備わっていることが多いのです。
適切な支援と理解があれば、十分にインフラエンジニアやネットワークエンジニアとして活躍できるはずです。
ただ、コミュニケーションなどうまくいかずインフラエンジニアを挫折しました。体験談を語ります。ただ、障害雇用なのでインフラエンジニアの募集は多々ありますので、トレンドや求人内容を説明します。
今回の記事は【ADHDインフラエンジニア】やネットワークエンジニアどう?ASDや発達障害についておつたえします。
- シバッタマン
- 精神障害者保健福祉手帳 保持者
- npo法人発達障がい者を支援する会(チームシャイニー)
- 退職代行で40歳で会社を退職し就労移行支援へ
- 氏名:柴田義彦
- 退職代行&就労移行支援、ITの執筆
- 妻と6歳の子供がいて住宅ローン・教育費に必死
- うつ病で休職経験多数
- 経歴・連絡先情報はプロフィールに表示
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【ADHDインフラエンジニア】はどう?ASDや発達障害
インフラエンジニア(SE)の仕事内容
インフラエンジニアでもオンプレミスからクラウドに変化を遂げています。
SREとDevOpsは、いずれも開発スピードだけではなく、ソフトウェア・サービスの品質を向上するための開発手法です。
これらを導入することで、「ビジネスの変化に適応可能なスピードを重視する開発部門」と「安全性・安定性を重視する運用部門」の間のギャップの解消が期待できます。
インフラエンジニアにも運用と構築設計がある
開発・運用するインフラエンジニアによってビジネスの価値をより高めるだけでなく、そのビジネスの価値をより確実かつ迅速にエンドユーザーに届け続けるという概念があります。
安定したサービス稼働を志向する運用チームと、開発を次々進めたい開発チームの対立が大きくなる中で生まれました。
開発プロセスの円滑化までを担当する点においては、従来のインフラエンジニアと異なりさらに上級のスキルが必要になるでしょう。
何かしらの不具合があった場合、プログラムに詳しくない運用者は対処や報告に苦慮するでしょう。
【ADHDインフラエンジニア】は向いていない?ASDや発達障害
発達障害(ADHD)はインフラエンジニア向いていない向いている方は?
また同じくインフラエンジニアにも向いている可能性があります。
自分のこだわりを貫くことは、一つのことに集中できる力があることを示しています。これは仕事に取り組む上で重要な資質です。
「それは当たり前じゃないの?」と思うかもしれませんね。
ですが、これには、ADHDの特性の一つである「興味のあることには驚異的な集中力を見せる」が関係します。
特性 | ユーザビリティの良い点 |
---|---|
自分のこだわりを貫く | 一つのことに集中できる力がある |
過剰な集中力 | 深く理解したり課題を解決できる |
同時にいくつものことができる | マルチタスクが得意 |
エネルギッシュで活動的 | 仕事へのモチベーションが高い |
発想が豊かすぎる | 創造性が高く柔軟な発想ができる |
エネルギッシュで活動的というのは、仕事に対するモチベーションが高いことを示唆しています。これはどのような仕事においても重要な要素です。
あなたがまだプログラミングに触れたことがないようであれば、プログラミングに関する本や動画などを見てみて、興味が持てそうかを検討してみることをオススメします。
①:過集中をうまく利用
コードとは、PCやスマホなどで様々なアプリなどを動かしているコンピュータープログラムを表現する文字列のことです。
複雑なプログラムほど、たくさんのコードを書く必要があります。
「適度な休憩を挟む」などをして過集中をうまく利用できれば、「より短時間に、より多くのコード」を書くことができます(一般的には、タイマーなどを利用して時間の区切りをつけることで休憩を挟みやすくなります)。
ただし、「うまく利用できれば」とは言いつつも、過集中の後には疲れが生じます。
②:人間関係の難しさやストレスが少ない
DHDの人は、対人関係に難しさやストレスを感じる傾向にあります。
は、他職種と比べた一般論として、「PCと向き合う時間が多く、対人関係が少ない職種」であるため、対人関係のストレスなども少ないと言えるでしょう。
ただし、対人関係は「全くない」というわけではありません。
③:理由ミスとやり直しが前提
発達障害の方は、その特性のために、ケアレスミスが発生しやすいことがあります。
一方、プログラミングは、コードを作り、動かし、改善やミス・不具合の修正を行う…という作業です。
つまり、プログラマーは、「ミスとやり直しが前提の職種」と言えます。
ミスが許されないタイプの職種よりも、向いている可能性が高いと言えるでしょう。
ただし、一般論としてミスの対策は大切です。
④:別の会社に転職に転職できる
極論ではありますが、「プログラミングという仕事そのもの」は、どの会社で働いても業務内容は同じです。
その上で、プログラミングのスキルがある人は、限られています。
「エンジニアの仕事は好きだけど、(ADHDの特性に関連して)今の職場の人間関係やルールが合わない」という悩みが生じたときに、「自分により合う他の会社に転職して、エンジニアとして働き続ける」ことが、他の職種よりもしやすいと言えるでしょう。
ただし、「スキルを身につける」ためには、真面目に働くことと、新しい知識や技術の勉強を続けていくことが大切です。
ADHDでインフラエンジニアに向いてないと感じるのは何故?
ADHDはインフラエンジニア(SE)に向いてないと感じるのは?
ただ、ADHDの特性がインフラエンジニアの仕事に向いていない場合もあります。
課題 | 具体的な影響 |
---|---|
細かい作業が得意でない | – 細部に注意を向けるのが難しい – 作業ミスが発生しやすい |
手順を守ることが苦手 | – 手順から外れがち – 工程管理が大変 |
同じ作業の繰り返しに耐えられない | – 作業効率が低下 – 疲労が蓄積しやすい |
緻密さや精度が求められる作業が難しい | – 品質管理が大変 – 成果物にミスが多発 |
①手順通りに作業を進めるがAHDHには辛い
インフラエンジニアはシステムの安定稼働を支える重要な仕事ですが、時には細心の注意を要する作業や、手順通りに作業を進めることが求められます。
こうした特徴がADHDの特性と相性が悪い場合、ストレスが高まったりミスを起こしやすくなるリスクがあります。
そのため、自分のADHDの特性とインフラエンジニアの仕事内容を照らし合わせて、向いていない可能性があるかどうかを判断することが大切だと思います。
もし向いていないようでしたら、自分の特性を活かせる他の仕事を探すことをオススメします。ADHDの創造性や柔軟性は、多くの仕事で生きるはずです。
②インフラエンジニアはSESで夜勤が多くADHDにはつらい
インフラエンジニアの仕事では、AWSなどのクラウドサービスを24時間365日安定稼働させるため、シフト制などの夜勤が多いのが一般的です。
これはADHDの方にとって負担が大きい可能性があります。
なぜなら、ADHDの特徴として睡眠のサイクルが不規則になりやすいことや、夜型の生活リズムを持つ人が多いことが知られています。
したがって、不規則な夜勤がこうしたADHDの睡眠の課題を悪化させる可能性が高いです。
その結果、疲労の蓄積、注意力や集中力の低下を招き、仕事の質の低下にもつながります。
また、繰り返しの作業への耐性が低いというADHDの特性からしても、夜間の監視業務は辛いものになるでしょう。対策として、できるだけ夜勤を減らす、仕事と生活のリズムを大切にするといったことが考えられます。
ただ、インフラエンジニアの夜勤はやむを得ない面もあるでしょう。
自分の体調をよく見極め、上司とも相談しながら就業形態を調整していくことが大切だと思います。
③インフラエンジニアのSESの契約形態がADHDに辛い?
IT業界におけるシステム開発の契約形態は下記のように2つあります。
[1]顧客から依頼されたシステムの完成を約束し、納品する
(この場合、顧客は納品物の対価を支払います)
[2]技術者の労働を提供する
(この場合、顧客は技術者の労働の対価を支払います)
SESは[2]に当てはまります
SES契約では、インフラエンジニアの能力を契約の対象とし、客先のオフィスにエンジニアを派遣して(常駐)、技術的なサービスを提供します。
とくに下記の三つに分けられると思います。
大きく分けると派遣契約との違いは、指揮命令権の所在となります。SES契約でありながら、実態として顧客の指示で動いていた場合、違法な偽装請負となります。
【ADHDインフラエンジニア】に向いてない場合の対処方法
対処方法①:インフラエンジニアは幅広いスキルを習得できると考える
発達障害者にとっては、発想力に富んでいてアイディアが豊富であったり、好奇心旺盛で新しいことにチャレンジできる環境であることは特性がいきれば楽しい職場になるでしょうね。
SESのエンジニアは参画するプロジェクトごとに様々な企業の開発現場に常駐し、開発作業を行うことになります。
プロジェクトによって必要とされる技術も異なることから、多くのプロジェクトを経験することでITエンジニアとして幅広く専門的なスキルを習得できるでしょう。
対処方法②:インフラエンジニアは人間関係を変えることができる
発達障害の人は自分にとって苦手な人と付き合うのが苦手な人がいます。SESでは人間関係が固定化することはありません。
私の場合は気が合わない人にはとことんに嫌われることがありました。それを別の職場環境に変更できるのであればどんなに楽だろうと思ったことは多々あります。
SESのエンジニアはクライアントの開発現場で仕事をすることになるため、他の様々なSESのエンジニアともつながりができやすい状況にあります。
仕事を通して高いスキルを持っていることが伝われば、人脈を利用して良い転職先を見つけられる可能性もあります。
対処方法③:過集中が防げて残業時間がすくなくてもよい
私の体験談であればSESはエンジニアの労働力を提供するためです。あらかじめ決められた契約で時間を労働以上に強いられません。過集中を防ぐことは可能かと感じます。よって2次障害の病気になることもすくないかもしれません。ただホワイト起業でのSESが前提となりますのでご注意ください。
SESのエンジニアは成果物に対する責任を持つ必要がありません。
そのため、残業してでもシステムを完成させなければ契約違反になるということもありません
対処方法④:システムの最後まで携わらないのはプラスと考える
これは発達障害者にとってはメリットかもしれませんが。
SESで働くエンジニアが関わるプロジェクトは、大きな案件のほんの一部分であることが多いです。
SI業界は多重下請け構造になっており、基本的に大手SIerが大規模なプロジェクトを受注し、案件を細かく分けて下請けである中小企業に発注します。
対処方法④:年齢によってできない案件がある
私の場合は発達障害が40代で見つかりました。新しく覚えるにはやはり若い人間のほうが給料もやすいですし、起業も使いやすいと感じます。
受注した案件の中でも比較的スキルや経験を要求されないようなプロジェクトは、育成を目的として若手のエンジニアに回されるケースが多いでしょう。ある程度の年齢になると選べる案件がへってきます。
もちろん、高いスキルをもっていれば発達障害のSESえもどのような現場でもニーズはたかいと思います。とにかく、発達障害の特性を活かして仕事の幅を広げる必要がありあります。
【ADHDインフラエンジニア】就職先は!
①:福利厚生がしっかりしている大企業
大企業は法定雇用率を意識し、福利厚生もしっかりしていることが多いため、インフラエンジニアとしての働きやすい環境が整っていることが期待できます。
しかし一方で、障害者枠での採用が会社にとっては数合わせ的な面もあることに注意が必要です。
障害者として採用されたからといって、インフラエンジニアとしての専門性が十分に活かされるとは限りません。
会社のニーズと自分のスキルとのマッチングも大切な視点です。
中小企業のほうが業務内容を柔軟に調整しやすいメリットもあります。
しかし環境面での整備は大企業ほど期待できないでしょう。
いずれにしても、インフラエンジニアを長く続けていくためには、自分の適性と会社の条件をよく見極め、キャリアプランをしっかり立てることが欠かせません。
単に障害者枠で就職するだけでなく、働きがいのある環境を確保することが大切です。以上の点を考慮に入れつつ、自分に合ったインフラエンジニアのキャリアを設計していくことをおすすめします。
②:スペシャリストとしての専門職がある会社
ADHD当事者は、興味を持った分野については非常に高い集中力を発揮し、とことん追求していく傾向があります。こうした特性は、インフラエンジニアのような専門性の高い職種であれば、むしろプラスに働くことが期待できます。
たとえば、特定のテクノロジーやプログラミング言語を自分の専門領域として、その道を極めていけばトップクラスのスキルを身につけられる可能性があります。
会社にとっても貴重なスペシャリストになりうるでしょう。
一方で、マネジメントやコミュニケーションが苦手なADHDの特性から、チームをまとめるリーダー的な立場には向かない場合も多いかもしれません。
しかし、個人プレーで専門性を発揮できるインフラエンジニアの仕事であれば、ADHDの長所を存分に生かすことができる好適なキャリアパスになり得ると考えます。
③:障害者雇用枠がある会社に入る
楽天のように積極的に障害者雇用をおこなっている会社もあります。社員の過半数が発達障害という企業もあります。そのような会社を探すのもよいかもしれません。
懸念事項としては、採用する側の負担が増えることから、年収が一般社員よりも低い傾向にあります。私のように家庭や家のローンがある場合にはしっかりと障害者雇用枠ではたらくか検討したほうがよいでしょう。
④:クラウドソーシングを使う
チームで仕事することがなく、担当者と1対1(担当者の指示に従っていれば良い)で業務を進めることができます。
クラウドワーカにプログラミングの業務を依頼してきたが、クラウドワーカーが数人のチームで仕事をすることはなかったと思います。
クラウドワークスの仕事は、市場に比べると安い料金で働くことが多いです。
実績をつくるまではクラウドソーシングで経験を積みましょう。実績がついてきたら自分でサービスを作ったり、企業から直接受注したりして稼いでいくのがよいかと感じます。
ADHDの特性で「人間関係」に困難があるようでしたら、「インフラエンジニアには向いていない」という可能性はあります。
ADHDの特性の一つである「興味のあることには驚異的な集中力を見せる」が関係します。
⑤IT専門の就労移行支援でインフラエンジニアについて相談
企業からのエンジニア採用の問い合わせが多く、実際に「atGPジョブトレIT・Web」の利用者からITエンジニアでの就職決定はありましたが、経験者中心となっていました。
ITエンジニアコースでは、初めてITエンジニアを学習する人が対象となっており、初めての方も安心して学ぶことができます。
発達障害者としてインフラエンジニア・ネットワークエンジニアのIT企業
発達障害者としてのインフラ・ネットワークエンジニアは?IT企業
オンプレミスがメインのようだけどカスタマーエンジニアを募集しているね。大手企業の子会社です。
職種
カスタマーエンジニア(マルチベンダー対応・オンサイト保守エンジニア)
主な業務内容マルチベンダー環境での大型コンピュータシステム/ネットワークシステムの新規納入設置、障害時の復旧、増設やリプレース業務。また、お客様のQA対応
※テリトリー制で保守を行っているため、勤務地は各オフィス、サービスセンターとなります
スキル要件
カスタマーエンジニア、フィールドエンジニアのご経験またはネットワーク、サーバ、ストレージの保守サポート経験
発達障害はコミュニケーションに問題があるところもあるけど障害者雇用なので募集はあります。
自分の特性を活かせばだれよりも知識を活かせると思います。
インフラエンジニアは技術の変化はとてもはやいけれどもチャレンジするのはよいかもしれませんね。
まとめ:【ADHDインフラエンジニア】やネットワークエンジニアどう?ASDや発達障害
いかがでしたでしょうか。
今回の記事は【ADHDインフラエンジニア】やネットワークエンジニアどう?ASDや発達障害についておつたえしました。
私は上司との関係があっていなかったため、退職となってしまいました。ただ、It系の企業も発達障害者の知識を必要としているのかもしれません。障害雇用でインフラエンジニアもありではないでしょうか。
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